最近ふと思い出した
児童や生徒であったときに、非常に嫌いな瞬間が多々あった。
授業中に先生から回答を促された時にわずかでも詰まった瞬間に訪れるあの瞬間である。自分より前の席にいるクラスメイトたちの内の何人かが示し合わせたかのように後ろを振り返り、私を一瞥するのだ。かわいそう、という気持ちからだろうか。それとも私を嘲笑の対象としているのだろうか。その真意は遂にわからなかった。休み時間にその人達に聞き正しでもすればよかった、と今更ながら思う。
しかし、私も人のことを言える立場ではない。私はもし他人がその境遇にあった時、振り向きさえもしないが、助けもしたことがない(児童であった頃は皆助けていただろうが、積極性は失われる)。他人が助けているところも見たことがない。日本人は冷たい人種であるとつくづく思う。
もう一つある。授業の終わり頃、すでに終わることを予見した生徒たちがペンや教科書をしまったりで一斉に発する雑音である。あの瞬間が、そしてその瞬間に何故こんなにも雑音が発せられるかが私には不可解でならない。もちろんその時、まだ授業は終わっていないのだ。総括が一つも聞こえてこず、耳に入らない。
酷い時にはまだ授業が終わってないにもかかわらず、休み時間の本鈴がなると同時にこの瞬間が訪れることもある。なんて気持ちの悪い集団心理だろうか、とさえ思っている。
思い出す節が最近あったため、文字にした。